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【単行本第2集発売記念】『モッシュピット』の魅力をBABYMETALにも楽曲提供する人気アーティストゆよゆっぺが作者・今野 涼 と激論8000字クロストーク!!

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筋肉バカ・ミーツ・ロックンロール!
自称"人類最強の生物"、筋肉バカの高校2年生、金城千歳が地下格闘技のイベントで、カリスマロックバンド「ジャイロ」のボーカル・深海洋介と運命的な出会いを果たし、自分が目指していたのとは違う「強さ」の存在を知る......。全く異なる生き方をしてきた両者が交わるとき、ロックンロールの世界に新たな扉が開かれる!


いまいちばんエモい音楽漫画!と話題の『モッシュピット』(スピリッツ連載中)。


単行本第1集を手にして、本作の魅力に夢中になったというのが、「ももいろクローバーZ」や世界的に人気の「BABYMETAL」の楽曲制作や、数々のアニメ楽曲なども手掛けている人気アーティストゆよゆっぺ(DJ'TEKINA//SOMETHING )と、氏の所属事務所「TOKYO LOGIC」代表で、自らもバンドでギターを演奏するプロデューサー村田裕作氏の二人。


実際にインディーズの世界からメジャーまで、音楽業界を歩んできた2人が見た、『モッシュピット』の魅力とは? 漫画の音楽表現から、下積み時代まで......作者の今野 涼氏と共に語る8000字のロングインタビュー、単行本第2集発売を経てますます盛り上がる『モッシュピット』のエモさをぜひ感じて欲しい!!



20150805_moshpit_1.jpgゆよゆっぺ(DJ'TEKINA//SOMETHING)
地元茨城でバンドを結成したのち、ボカロPとしてのクリエイター活動を開始、2012年メジャービュー。BABYMETALのサウンドプロデュースのほか、DJ'TEKINA//SOMETHINGとして唯一の公式リミキサーを務めている。でんぱ組inc.、ももいろクローバーZ、バンドじゃないもん!等への楽曲提供やリミックスでも知られる。この夏はロックインジャパン2015、サマーソニック2015など多数のフェスに出演。


20150805_moshpit_2.jpg村田裕作
クリエイター総合マネジメント事務所「TOKYO LOGIC」代表。アニメ『艦隊これくしょん』のEDテーマ曲などを手掛ける所属アーティスト、ヒゲドライバ―を中心に結成したバンド「ヒゲドライVAN」ではギターを担当。



ほとんど楽器が登場していないのに、これは音楽の漫画だと思った。


ゆよゆっぺ(以下:ゆ) 第1話で金城君にピキーンって電流が走るじゃないですか。あの、音楽を聴いて「キター!」みたいな感覚、なかなか漫画で表現できないと思うんですよ。『モッシュピット』を読んでいて、音もないのにそれを感じられる瞬間がすごくエモくて、これは音楽の漫画だと思いました。沢山ある印象的なシーンの中でも、自称・人類最強の男が音楽で「強さとは何か」を思い知らされる瞬間っていう、すごくいいシーンで、本当に髄をやられたというか......。


今野 涼(以下:今) 読み込んでもらえてうれしいです!



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 ほとんど楽器が登場していないのに、音楽の漫画だって理解できたのが凄いと思います。たぶん2話から読み始めたら格闘技の漫画だと思いますよね(笑)。


村田祐作(以下:村) 今野さんはなんで『モッシュピット』で、音楽と格闘技を混ぜようと思ったんですか?


 音楽的な才能みたいなものが無い主人公にしたかったんです。音楽の素人がだんだんと能力を開花させていく物語だと、実は音楽の才能が隠されていたという話で、才能が無いということにならないんじゃないかと思ったんですよね。


 確かに......! 成長ものだとそういう展開は多いですよね。


 それで、何かしら別の才能があれば、こっちの才能は無いというのが際立つんじゃないかと思って。体力面に秀でてて芸術面には疎いというほうがそれを表現しやすいかなと。あと、格闘技という勝負の世界でただ強ければ賞賛されていた人間が、音楽という明確な勝ちというのが存在しない世界でやっていこうとする時に、何を目指すべきかというのが描きやすいんじゃないかと思ってああいう主人公を作ったんです。


 確かに、金城君が山崎君とステージに上がった時に、音痴だ!って、音楽的な才能を何ひとつ携えていないというのが伝わる描写で、すごく好きです。


 ロックンロールのいいところで、技術的に拙くてもオッケーみたいな面白さがあると思うんですよね。技術を極めるならジャズでもクラシックでもよくて、がむしゃらさやひたむきさしかなくても、それがライブの空間の中で良さとして共有されるのがロックが他の音楽と違う部分だと思うので、そのあたりを描いていきたいと思っていますね。


 山崎君にすごく共感できて。軽音楽部でギターが上手くて、なおかつ先輩に抑圧されているという設定で。僕は茨城出身なんですけれど、やっぱり地方のバンド界隈って先輩を敬うべし、みたいな縦社会がハンパなくて......そういう環境の中で苦しんでいる山崎君を見ると、ああ、俺にもこういう時代があったな......みたいな。


 みんなそんな感じですよ(笑)。


 僕はステージに立つことで発散できたので、第5話のラストで「ディストーションを踏め!」っていうワンシーンが凄く印象的で。やっぱり、エフェクターとか歪を踏んだときに、「俺、ここに居る! よっしゃー!」みたいに自分を保っていて。山崎君は、それすら嫌な先輩に潰されてしまうんだけど、そこで出会うのが金城君っていうのが、これは普通のバンド漫画じゃないぞ! って思わせてくれる。楽器をやっている子同士が、バンドを探して、何かの音楽と出会って......じゃなくて、なぜか筋肉と出会ってしまう(笑)。ここからどういう化学変化が起こっていくのか、すごく気になります。バンドを組むのか、さらに筋肉要素が強くなるのか......個人的には、音楽の話が増えてくれるとうれしいんですけれど、そこのバランスが楽しみなところかなと思っています。


 単行本第2集からは、札幌で活動していく金城達を通して地方のバンドシーンみたいなものを描いていければなあと。


 それはどう描かれるか楽しみですね。地方のバンドマンとかめっちゃ喧嘩しますから。作中でも、イキがってる不良の実はチキンなところとかすごく鮮明に描かれてるじゃないですか。読んでいて超わかるぞ、確かにあいつらそうだよなっていう。そこに絶対的腕力の持ち主である金城君が登場してスカッっとする! 僕にはいなかったヒーローが出てきてくれたことで、この漫画についていこう!みたいに思いました(笑)。


 ありがとうございます(笑)。



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 僕はもともと、ハードコアとかスクリーモっていうジャンル自体が格闘技みたいな激しめの音楽で、それこそモッシュピットで育ってきた人間なので、この漫画のタイトルにもすごく親近感があったんですよ。だからこのタイトルが展開にどう関わってくるのか、今野さん自身はモッシュピットが好きな人なのかとか、すごく気になるところで。


 僕は漫画描くようなインドアな人間なので積極的にライブに参加するほうじゃないのですが、何度か見にいったブラフマンのライブとか、前の方に行くとすごく激しいじゃないですか。あのおしくら饅頭の中にいると、ダイブしてくる人の踵とか肘が顔に当たったりするのがすごく痛くて、もう二度と来たくないとか思うんですけれど、1週間くらいするとまたあそこに戻りてーなぁ......みたいな気持ちがふつふつと湧いてくるみたいな(笑)。


 ゆ 二郎系ラーメンで「もう食べねぇ!」と思っても、後からじわじわと体が求めてくる感じに近いですよね(笑)。


 発散できる気持ちよさもあって、妙な癖になるというか。最近、ダイブとかモッシュ規制の波みたいなものもありますけど、それもどうかなというのがあって。激しいものを取り去ってしまったらロックの面白さがなくなってしまいますよね。


 僕がなんのために音楽をやっているのかというと、結局、社会に馴染めなかったのが発散するためにやってたりするので......。


 そうですよね。僕も社会に馴染めなかったから漫画を描いているので。



キャラクターの後ろに、好きな音楽のジャンルが見える。


 今野さんは、楽器は演られるんですか?


 一応、学生時代からギターは触っているんですけれど、ちょっとコードを弾くくらいです。これから漫画でも描かなきゃいけないので、ちゃんと習いたいなとは思っているんですけれどね。


 どんなジャンルから入ったんですか?


 完全に、ブルーハーツからですね。


 わかるなあ! ドブネズミから......あのDから入っていくみたいな。わかります!


 パンクなんですね。ブルーハーツからハイロウズにいって、ハイスタ(Hi-STANDARD)とか?


 AIR JAM系のバンドは結構聴きました。


 楽器の描写がすごく細かいところまでしっかり描かれているので、よくわかっている人なんだろうなと思いながら読んでいました。


 できるだけ嘘がないように頑張って描いています。当たり前ですけど漫画は音が出ないので、頭の中で音を再生してもらうにはどれだけ楽器や機材の描写を細かく描いているかという部分が重要だと思ってます。


 すごい再生できましたよ! 山崎君のライトハンドがかっこいい!これこれ!みたいな。


 あれは簡単にできてかっこいいですよね。ピックで擦るだけ、みたいな。


 でも、あのシーンは本当に音が出ていると思いました。金城君と山崎君の掛け合いも、実際はどんな曲をやっているのかわからないですけれど、二人の思いがどういう風に音楽に乗っているかがすごく伝わってきたので、それはもう音が出ているってことだなと。それを、音符とか歌詞でなく、ワンシーンに凝縮して表現してくれたというのが、僕的にはすごくうれしかったです。


 印象的なコマが多いですよね。ディストーションを踏むところとか、スクラッチがギュってアップになったりとか。



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 ジミー・ペイジがソロを弾いている時に顎が出ているのとか、「ソロ弾いてますよ」ってのが表情で表現できるじゃないですか。ロックの歴史の中にそういうパフォーマンス的な部分と音を関連付けさせるものが色々あるので、それを逆説的に漫画の中で使っていけば、ある程度ロックを聴いている人なら音が再生できるんじゃないかと。


 顔で弾いていくスタイルですね(笑)。


 登場するキャラクターの後ろに、音楽のジャンルが見えるのもすごいなと思います。


 このキャラはこういう音楽が好きだろう、というのでデザインすることはありますね。山崎は完全にギタリストなので、ギターが凄いバンドが好き、みたいな。


 山崎君は使っているギター的にはそんなテクニカルなイメージではないんですけれど、僕は勝手にジミー・ペイジとか、リッチー・ブラックモアとかそういう、リフで攻めるギターが凄いギタリストなのかなって想像していたんですけれど。


 たぶんリフ系なんだよね。リフの録音してたもん。


 そうそう、そういう感じの運指してた! たぶんBlack Dog(レッド・ツェッペリンの曲)のフレーズっぽいなって考えながら読んでました。普段、PCで作曲していてギターを激しくならしていない僕でも刺激されるところが沢山あってインスピレーションを頂けたので、これから楽器を始める少年達にもそうとう刺激になる漫画なんじゃないかと思います。まったく楽器を触ったことがない子でも、のめりこめる導入で、バンド始められるかもっていう夢を与えてくれる描写が沢山ありました。


 そう思われると、ありがたいですね。これからの展開で、実在のバンドにも言及していくと思うんですけれど、そのあたりで誰がどんな音楽を聴いているのか、とかを出していければ。



『モッシュピット』はバンドの下積み時代を地で行ってる。


 今野さんは、なんで漫画を描き始めようと思ったんですか?


 ベタですけれど、『ドラゴンボール』を読んだ瞬間に、これをやりたいって。1週間、次が出るのがずっと待ち遠しくて仕方が無い......みたいな状態に誰かをさせてみたいって思って。それで真似して描き始めたみたいな感じですね。


 いつ頃、上京しようと思ったんですか。


 高校卒業してすぐに出てこようと思ったんですけれど、親に大学は行けと説得されて。でも、大学がまったく合わなかったんですよ。リア充的な、モラトリアムを楽しみに来ている人たちばかりで、こんなことなら早く東京に出て行きたいと思って......。


 その感じ、めっちゃわかります!


 でも、まだ10代でお金もツテもないし働いたこともなかったので、一人で出て行くことが不安だったんですよね。
だから親に説得されて大学にいくことにしたのですが...。でもこれじゃあ本当に漫画をやりたいと言えないなと思って、それで大学を中退して、1年間くらいアルバイトをしつつ漫画を描きあげて、ある程度お金もたまったので上京しようと。そこからデビューまで5年かかりました。


 上京してから5年......!すごいですね。何社くらい原稿を持ち込んだんですか?


 もう、行っても行ってもつき返されるみたいな。全部で8つくらいの雑誌に持ち込みしましたけど、最初の2年は編集の名刺も貰えないし、適当に読まれるしで......出版社まで行ったら「大雨で帰宅命令が出たので帰ります」みたいに言われたこともあります。こっちもびしょ濡れで来たのに!(笑)


 一番印象に残ってる厳しい言葉ってなんですか?


 「君は一個もいいところがない」みたいな(笑)。すごくへこんだのですが着の身着のまま上京してしまったので、「アシスタントの仕事とかあれば紹介していただきたいんですが」みたいなことを聞いたんですよ。そしたら、「向こうも仕事でやってるから君レベルだと迷惑かけるだけでムリだよ」って。もう、呆然としながら電車にのって帰りましたね。こんなに落ち込んだことないってくらい落ち込みました。


 漫画の世界、めちゃくちゃ厳しいですね......。


 どこかの編集部に持ち込めばどうにかなると思っていたんですけれどボロカスに言われて。半年くらいかけて一生懸命描いた作品を、ものの20分くらいで全否定されました。


 ハードモードで始まる感じがいいっすね(笑)。でもその中からスピリッツ賞で大賞をとってデビューしたんだからすごいですよね!


 めっちゃエモいっす(笑)。僕は東京の専門学校に出てきて、まわりがダラダラやっている中、1年で卒業しちゃって地元に戻ったんですよ。それでインターネットで知ったVOCALOIDの技術が面白かったので、自分でも作品を作ってネットで発表してみたら色々な人が注目してくれるようになって。でもそれだけでは満たされないというか、もっと先があるよなと思っていたら村田さんに声をかけられて音楽制作が仕事になったので、俺は得してるなと思っていたら、だんだん音楽を作ることが辛いものになっていく......この曲、OKっていって納品したはずなのに、なんでダメなんですかって(笑)


 BABYMETALの曲をやった時でも、36回(!)没になってますしね。アニメのエンディング曲をやったときも18回リテイクになっていますし。


 頑張って作ったものが、一瞬でダメになるんですよね......。


 ベビメタに至っては、作ってる途中に入院するっていう。自宅のスタジオでミキシング作業をするんですけれど、間に合わないので病院を抜け出して、入院タグをつけたまま作業するとか......でも、それがあって、BABYMETALがここまで活躍してくれて僕もうれしいです。入院した甲斐がありましたね(笑)。



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 僕は、元いた会社が吸収合併されるのを機に辞めて、その時自分についてきてくれたアーティストがゆよゆっぺとあと2人いたんですけれど、彼らをなんとかするために会社を作ろうと思って、1年間フリーランスで頑張ってから今の会社を立ち上げたんです。そこから3年間、やれることをひとつひとつやってきたら、それぞれの代表作が出来てきて、今では『艦これ』のアニメの曲を書いたりとか、ベビメタやももクロの曲を手掛けたりとかできるようになってきたので。エンタメの世界って、たぶん普通の社会人の世界に比べるとかなり緩いんですよ。逆にいえば、普通の仕事のやり方をしていれば、必ず生き残れるってことなんですよね。


 漫画業界でもそれは思います。自分もそうだったのですが、そもそも真面目に毎日必ず5、6時間でも机に向かうっていう人が少ないんですよね。


 アーティストも同じで、やりますやりますと言いながらやらないんですよね。一緒に何かをするにしても、頻繁に話をしたりとか、会いにきたり、どうなってますかって聞いてくる人間とそうじゃない人間がいるじゃないですか。やっぱり後者のほうが付き合いやすいに決まってますよね。


 そうなんですよね。そのあたりを漫画で描けたらいいんですけど......。関係をイチから作っていくのはすごく面倒くさいと思いがちですけど、実はそういうコツコツやってきたことが芋づる式に繋がる瞬間ってありますよね。そういうことを漫画で言えればいいな、と思ってます。


 若い子はみんな、ショートカットしたいという気持ちが先走りがちなので。


 活躍している人の中には、ショートカットできているように見える人もいるんですけれど、それも掘り下げていくと全然ショートカットではないんですよね。


 仮にうまくピックアップされても、やっぱりそれだけでは本物にはなれないです。


 一時的に舞台に上がったりしても、そこで続けていける能力がなければすぐに消えちゃいますよね。


 ちゃんとイチから関係性を作っていくような人達が、最終的には残っている気がしますね。ゆよゆっぺなんか、最初に出会ったときはまだ19歳だったんですよ。一緒に仕事をするようになるまで、泊まりにいったりとかいろいろあったんですけど、その度に「俺、メジャーでやる意味とかわかんねっす」とか言われて。すごい尖ってた(笑)。


 その時は本当にやる意味がわからなかったんですよ!疑問をそのまま言っちゃったみたいな......。


 それを言える関係があるだけマシだったんですよね。ロクでもない人に騙されることもある芸能の世界で、そういう風に何度も顔をあわせて、お互いに意思を通わせながら、じゃあこうしようみたいな構図がもっと増えればいいんですけれど。お手軽にやろうという人が多すぎる。 


 でも、あの頃は村田さんも尖ってましたよ!


 まあね(笑)。行く先々で「なんでそうなるんですか!」って怒りまくっていたけど、そのぶん怒られてもいました。でも、この3年間でうちのアーティストがみんな、メジャーでもインディーズでも作詞作曲から自分が表に出てやれるようになったのはすごく良かった。プロデュースでよく言われるんですけど、3年面倒みて目がでなかったら、たぶんダメなんですよね。自分ひとりでやっている分にはいいんですけど、人が見てくれる3年間って、本当に大事な期間なんで、若い子にはそれを伝えて欲しいですね。背水の陣っていうか、後がない状況って最高だぜと。うちのヒゲドライバーというクリエイターは、山口から上京してきて、2年間、貯金残高が減っていく生活をしてたんですよ。ゼロの数がだんだん少なくなっていって、もうダメだとなったときに初めて大きい仕事が決まって。そこから一気に上り始めて、今ではアニメの主題歌を任されるようになって。結局、下積みなんですよ、近道はない!



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 『モッシュピット』は、その下積み時代を地で行ってるんですよね。バンド組むまでにあそこまでの大喧嘩はなかなかしないと思いますけれど......(笑)。


 そうですね、そこは漫画なので(笑)。デビュー前を思い返すと長かったですけどそれがあったから今があるので、漫画でもそういう下積み時代の描写は欠かせないかな...と。僕の場合は、これがダメでも選ばなければなにかしら仕事はあるだろうと思って、30歳まではとにかくやり続けようって感じでしたね。


 30歳まではやってみよう、ってみんな言いますよね。週刊連載をするようになってからは原稿で悩んだりすることはあるんですか?


 この前、結構いい調子で描けていて余裕をもってやれていた原稿を、〆切3日前くらいになって根本的に話をいじったほうがいいと思ってしまって......。それで途中まで描いた原稿をボツにしてネームからやり直しました。


 わかります! ちょっとでも余裕があると、もっといけるんじゃないかって謎の自信みたいなものがでてきて。この曲のイントロ、やり続ければもっとよくなるはず......って。


 毎回なんとなく閃いてストーリーができるんですけれど、この時は調子が悪くて何も閃かなくて、まあこれくらいならいいだろうという感じでネームを切ったのですが、どこか納得いってなかったんですよね。それが描いている途中に話が閃めいて、もうどうしようかなって......。


 そこを捨てていくのが男ですよね!


 雑誌連載は1回1回が勝負ですから、妥協できませんよね。


 さすが!今野さんと話していると、俺たちも頑張ろう!って思います!(笑)


 もう今、この先『モッシュピット』が映像化されたりしたら、俺が音楽をつけるぞ!ってところまで考えてますから。


 その時はぜひ、お願いします(笑)




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『モッシュピット』第1~2集、好評発売中!!



(スピリッツ編集部/コミスン編集チーム・平岩真輔)

【2015/08/ 6】

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モッシュピット 1
今野涼

モッシュピット 2
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