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待たせたな!! カレー沢薫・輝きかけの人生コラム「薫の小部屋」第31回更新!

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不定期更新していた当コラムですが、カレー沢先生が晴れて「無職」となったため、このたび「薫の小部屋 (無職日記編)」となって再開します!




◆ ◆ ◆




長らく更新がなかった「薫の小部屋」だが、このたび「薫の小部屋 ?無職日記編?」という、戻ってこない方がマシだったタイトルで再開することになった。

そんな無職編第一回目のテーマは「専業作家ではなく『無職』と言う理由」である。
おそらく、このテーマを出してきた担当をはじめ、多くの人間が「『無職』って言った方が面白いから、そう名乗っているんだろ」と思っていることだろう。
しかし、こちとら伊達や酔狂で「無職」を名乗っているわけではない。真剣に「無職」なのだ、舐めるな。

確かに今現在、漫画や文章の仕事があるので、漫画家、もしくはライターと名乗っても良いかも知れない。だが、それら全ての仕事が突然終わるかもしれないのだ。実際、今まで突然終わってきた身である。「突然、終わる」と断言できる。
つまり、誰かに「漫画家です」と名乗った次の日に、漫画の仕事がなくなって「無職」かもしれないのだ。

しかし、相手は次もこっちが漫画家のつもりで「今、どんなの描いてるんですか」とか聞いてくるだろう。大事故すぎる。
こんな己の意志でコントロールできなさすぎの仕事を職業として名乗るなんて、怖くてできない。
よって、面白いからなどという些末な理由で無職を名乗っているわけではない。自我を脅かす大事故を防ぐリスクヘッジとしての「無職」なのだ。

そもそも、漫画家とかライターとかは、人に名乗るにしてはあやふや過ぎる職業である。漫画で生計を立てていれば漫画家と言えるが、人によっては「ジャンプで描いてなければ漫画家にあらず」みたいな、藤原道長かよ、という認識の人だっているのだ。
ライターともなると、さらにふんわり度が増し、「文章なんて誰でも書けるんじゃないの」という、抜いてはいけない刀を抜かれてしまう場合もある。

私の文章が誰でも書けることは否定しないが、それに気づいていない奴ら相手に商売をしているんだから、そこを指摘されるのは純粋な営業妨害である。人の店に火をつけるのと同じだ。
結局、私程度の作家では「本当にそれ職業と言えるの?」という疑問を、相手から払拭することができないのだ。

それに比べて「無職」の説得力たるや、である。
「サラリーマン」ですら、「職種は?」とか「業種は?」とか説明を求められたりするのに対して、「無職」ほど説明いらずの職業はない。もはや世界一の知名度かつ、信頼度の高い仕事と言っていいだろう。

よって、私は漫画家などという実態の掴めない、説明に時間を要する面倒くさい職業よりも「無職」という「顔パス」「VIP」な職業を名乗りたいのだ。


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