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今日も元気に無職! カレー沢薫・輝きかけの人生コラム「薫の小部屋」第32回更新!

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無職の一日って、どんな時間割なんだろう? 何をして過ごしているんだろう...ということで、カレー沢さんの華麗なる無職ライフを特別に公開!




◆ ◆ ◆




「私は連載が1本だろうが10本だろうがギリギリなんです」

これは、漫画の神さま・手塚治虫御大のお言葉である。まずは、この言葉を脳髄に彫刻刀で彫っておけ、クソども。

今回のテーマは「会社員と執筆と主婦業と課金、エゴサしていた日々の時間割。そして、無職の今」である。(長い)

私は、会社を辞めたことにより、固定給と社会保険全てを失った。そして、中途半端に収入があるため、失業保険が受けられず、家人の扶養に入ることすらできない。
つまり「無職として考え得る限り、最悪のスタートを切った」ということであり、何のために無職になったのかすら、わからない。
しかし、他全て失ったが、ひとつだけ得たものがある。今まで会社に費やしていた「一日約10時間」の時間である。

この10時間だが、現時点ですでに消息不明である。お前のケツの下に敷いてないか?ちょっとどいてみろ。
ただ、使い道が明らかになっているものもある。「睡眠時間」だ。
もちろん、「兼業作家時代は忙しくて寝れていなかった」というわけではない。当時でも余裕で毎日7時間近くは寝ていた。それが9時間ぐらいに増えた。もはや、若干寝すぎの域だが、ここからさらにシエスタをとることもある。

では、家事をちゃんとやるようになったかというと、夫の「家事分担はそんなに変えなくていい」という言葉を、まさかの鵜呑みしたため、本当に兼業時代と大してやってる家事は変わってないし、料理にも相変わらずクックドゥー的なものが活躍している。ただし、これは手間を惜しんでというよりは、その方が美味いから使っているのだ。

ならば、仕事方面に何かあったのか。
作家業に変化があるとしたら、時間ができた分「仕事を増やす」か「仕事のクオリティが上がる」かだ。
前者においては、作家は自分のさじ加減で仕事を増やせるものではない。こっちだって、ジャンプとかに「今日からお前んとこで描くわ」と言って描けたらいいが、残念ながらそういうシステムではない。
では、時間ができた分、作画に時間をかけたりして作品のクオリティが上がったかというと「ご覧の通り」だ。
じゃあ、今まで通りの時間で仕上げて時間が余りまくっているかというと、何故かギリギリである。

以上の事から導き出される答えは、ただひとつ。
今まで会社から帰ってからの2、3時間でやっていた仕事を、10時間に薄く引き伸ばしてやっている、ということだ。
原稿の合間、10秒間に1回の割合でやっていたツイッターのエゴサだが、無職になったことにより1秒間に10回エゴサをするようになったのだ。原稿の霊圧は消えた。

ここで、冒頭の手塚先生の言葉を思い出してほしい。
私も手塚先生と同じように「会社員だろうが無職だろうがいつもギリギリ」なのである。

つまり、神に並び立ってしまったのだ。



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【2018/10/ 9】

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