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書店員さんが作る「俺の棚」!『偉人住宅ツバキヒルズ』編(後編) #俺の棚_ツバキヒルズ

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「この漫画、俺なら、私なら、こんな漫画と一緒にオススメする!」
「この漫画が好きな人はきっとコレも好きなはず!」
日々店頭でそんなことを考えながら棚を作っている書店員の皆さんが併読漫画を選ぶ――
"俺の棚"を妄想してもらいました!!



今回のテーマは、先日「週刊ビッグコミックスピリッツ」にて第1部完結を迎えた『偉人住宅ツバキヒルズ』(野田宏)。



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時空を超えて現代に集まった歴史上の偉人たちが暮らす"偉人館"。うつけのフリをした天才とかでなく、ごく普通にボンクラのオダノブナガ、高貴な男の娘・ヤマトタケルなど、一癖あるというよりクセしかない偉人たちと、偉人館のドS管理人・四条 椿の生活を描く新感覚歴史(?)コメディ。


昨日公開の「女性向け編」に続き、「男性向け」の併売作品を、福岡金文堂姪浜南店のコミック担当Hさんに選んでいただいています。



福岡金文堂姪浜南店:
福岡県福岡市西区内浜1-7-3 ウエストコート姪浜内
10:00~22:00(年中無休)http://www.kinbun.co.jp/




■男性向けには"笑える歴史入門"という側面を!


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『ツバキヒルズ』といえば、何といっても中二病のサイトウハジメ(新撰組・斎藤一)や男の娘のヤマトタケルなど激しいアレンジの偉人が特色! ということで、男性、特に学生さん向けに「偉人いじり」をテーマにしました。最近、新連載でも偉人モノが多く、ブームの兆しがあるようです。いじり(パロディ)物は知識がなくても楽しめ、偉人の傾向も掴みやすく、歴史入門にもぴったり。ここから同じ偉人・同じ時代を扱った他作品や資料も手にとっていただけるかも...という期待もあります。(Hさん)


『エジプトの三角』(青色イリコ/双葉社・月刊アクション)


[あらすじ]
紀元前2500年のエジプトで(何をつくっているのかもよく知らずに)ピラミッド建設に従事するヘタレ男子たちのダラダラ日常コメディ。ゆるい日常モノながら、「ピラミッドづくりに従事したのは奴隷でなかった」という近年の説など、歴史部分をしっかり作中設定に組み込んでいるのもポイント。
[選書ポイント]
ピラミッドを指す「金字塔」は偉業という意味も。ならば、それを作った一番市民たちも偉人。『ツバキヒルズ』と同じく、歴史知識を織り込んだギャグが細かい! ピラミッド作りというテーマも珍しいです。主人公たち古代エジプト人のグダグダっぷりは、流行りの「男子のゆるい日常マンガ」としても楽しめます。



『殿といっしょ』(大羽快/メディアファクトリー・コミックフラッパー)


[あらすじ]
何かといえば放火する信長、忍耐マニアの家康など、戦国の英雄たちを題材にした4コマ。突き抜けたキャラ設定ではあるものの、史実エピソードなどに基づいた拡大解釈となっており、歴史好きならニヤリとしてしまうギャグが多数。
[選書ポイント]
同じ明智光秀でも、『ツバキヒルズ』ではノブナガにヤンデレな忠臣、こちらでは信長や森蘭丸の無茶ぶりに泣かされる気の毒な忠臣...と、比べながら読むのも面白いです。大勢の偉人(変人)たちが賑やかすぎるこの2作は、両方とも好きという方も多いので、片方しか知らないファンを併売で取り込めればと。中身同様テンションの高い表紙の四コマは、お客様の目を棚にとめてくれること間違いなし!



『信長協奏曲』(石井あゆみ/小学館・ゲッサン)


[あらすじ]
戦国時代にタイムスリップしてしまった高校生・サブローが、本物の信長に頼まれ、信長となって戦国を生きることに。歴史物ではよくあるタイムスリップだが、史実とSFが絡み合う設定やサブローという新しい信長像が新鮮。
[選書ポイント]
やることなすこと小者の『ツバキヒルズ』のノブナガと、こちらの歴史知識ゼロのサブロー信長...両作品とも信長がゆるいです。『信長協奏曲』は戦国時代そのものをいじって、異物であるサブローを史実に溶け込ませているのがすごい! 実は軽い部分もあって読みやすいんですが、未読の方には固いイメージがあるようなので、あえて『ツバキヒルズ』など柔らかめの作品と並べてみました。



『最後のレストラン』(藤栄道彦/新潮社・@バンチ)


[あらすじ]
腕は確かだけど、どうにも流行らないレストラン・ヘブンズドア。このお店にはなぜか死を前にした歴史上の偉人たちがタイムスリップしてくる。本能寺の変のさなかの織田信長、処刑台へ向かうマリー・アントワネット......彼ら、彼女らが人生の最後にオーダーする無茶ぶりにシェフは料理で応えていく。歴史に料理、食材の豆知識も絡んだヒューマンSF。
[選書ポイント]
ギャグ作品ではないですが、趣味が自害のダザイのように、ギャグのような強烈な偉人(外見と言動が江○2:50さんなカエサルなど!)も実は登場します。人間臭い偉人たちに、学生さんも共感できるのでは。彼らの悩みを解決する料理が単なる道具ではなく、美味しそうなのもポイントです。



『北斗の拳 イチゴ味』(原案・武論尊 原哲夫 シナリオ・河田雄志 作画・行徒妹 協力・行徒/徳間書店・WEBコミックぜにょん)


[あらすじ]
「退かぬ! 媚びぬ! 省みぬ!」でおなじみ、名作『北斗の拳』のサウザー様を主役にしたパロディギャグ。原作そっくりのタッチで繰り広げられる、ヘタレサウザーほか北斗キャラのギャグは今世紀屈指の著作権の無駄遣い。
[選書ポイント]
「サウザー様といえば聖帝、すなわち偉人!」というPOPもつけて展開したい(笑)。パロディの楽しさが存分に味わえます(ちなみに『ツバキヒルズ』にも(他作品ですが)パロディネタは登場します。テニスする王子様とか(笑))。色物枠のように思えるかもしれませんが、ここから原作『北斗の拳』やそのスピンアウト作品、さらに原哲夫先生原作で直江兼続を主人公にした『義風堂々!!』シリーズなどへ目を向けていただけたらと思います。




「歴史上の(?)偉人」をテーマにした男性向けの「俺の棚」。歴史に触れる入門書としても面白いですが、史実やそこに登場する人物に新しいイメージを与えるという意味では、歴史好きの人が読んでもより面白いラインナップだと思います。


なお、女性向け編でも公開しましたが、テーマとなった『偉人住宅ツバキヒルズ』の野田宏先生からはこんな描き下ろしイラストをいただきました!



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Twitterでは「自分なら『ツバキヒルズ』でこんな棚をつくる」という皆さんのアイデアも募集しております。「#俺の棚_ツバキヒルズ」のハッシュタグをつけて書き込んでみてください!



書店員の皆様へ
今回の企画で野田宏先生が描き下ろしたイラストを使用したPOP台紙を、 書店さん向けサイト「コミックえもん!オンライン」にて配布しております。 ぜひダウンロードして『偉人住宅ツバキヒルズ』の展開用にお使いください。 POP台紙ダウンロードはこちらから




「俺の棚」バックナンバー



(テキスト:小林 聖)

【2014/10/19】

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偉人住宅ツバキヒルズ 1
野田 宏

偉人住宅ツバキヒルズ 2
野田 宏

偉人住宅ツバキヒルズ 3
野田 宏

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