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祝『ゴルゴ13』連載50周年!【毎週一冊『ゴルゴ13』】このゴルゴがすごい!【第17回】第17巻「死を運ぶ者共」

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さいとう・たかを先生の普及の名作『ゴルゴ13』の連載開始から50年。実は読んだことがない......! という方に向けて単行本1巻ずつ選りすぐりのエピソードをご紹介していく本企画。


『ゴルゴ13』は200巻近い巻数がありますが、基本的に1話完結のエピソードで楽しめるので、どの巻から読んでもOKなんです! 普段はなかなか手にする機会がない名作を、読書の秋にぜひ読んでみてくださいね。


第17回目の「ここがすごい!」ポイントは、ゴルゴのダンディズムとプロの流儀がさく裂する、第17巻「死を運ぶ者共」より、エピソード「柩に誓いを」をピックアップ!





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SPコミックス『ゴルゴ13』(17)死を運ぶ物共(試し読みもできます!)



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物語の冒頭、スペイン・トレドの夕日に照らされるとある丘。柩に入れられた兄の前で泣き崩れる青年の名はリカルドといい、殺された兄・アントニオの仇を自らの手で討つことを誓うのです。


そんなリカルドの前に現れたのは、タス通信の特派員と名乗るロシア人たち。リカルドに復讐の相手がゴルゴであると告げ、接触するためにゴルゴへの依頼人のふりをする作戦を持ちかけます。ゴルゴといえば殺しのプロフェッショナル。どうやってゴルゴに仕事の依頼をしたらいいのか、気になる読者も多いはず。


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徹底的に慎重を期すゴルゴらしく、自分への依頼の第一歩は、遠くアメリカのジョージア州に投獄されている囚人・マーカスへ至急便で手紙を送らせることからスタート。話すことができないため秘密が漏れる心配のないマーカスからのリクエストによって、ラジオに賛美歌が流されて......


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ゴルゴからの諾否は、これまたアメリカの「ニューヨーク・タイムズ」誌の広告で返答されるという完璧主義ぶり。事務代行オフィスへの電話を経て、ようやくゴルゴ本人からの電話を待つというもの。ようやくつながったゴルゴからは、スペイン広場のドン・キホーテ銅像の前で待ち合わせだと一方的な連絡が。リカルドたちも待ち受けるべく入念な準備に取り掛かります。


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さて、スペインといえば闘牛士。そしてゴルゴといえば、出会った女性たちとの熱い一夜がお馴染みです。闘牛士の生きるか死ぬかの生きざまに惹かれたフラメンコの踊り子は、ゴルゴに闘牛士と同じ匂いを感じ取ります。一夜を過ごしたゴルゴは、女性にある頼みをして......。


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リカルドをゴルゴと接触させたロシア人たち。復讐に協力するいい人では、もちろんありませんでした。ゴルゴを殺すことしか頭にないリカルドもろとも、カバンに仕掛けた爆弾でゴルゴを打ち取ることが真の目的。そんな最中、ドン・キホーテ銅像の前で待ち受けるリカルドのもとには、さきほどの女性が手紙を持って現れます。ゴルゴが新たに指定した待ち合わせ場所は、とある風車小屋。


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某ディスカウントストアでもおなじみですが、『ドン・キホーテ』といえばスペインの作家であるミゲル・デ・セルバンテスの小説作品。現実と虚構の区別がつかなくなった男が、風車を巨人だと思い込んで突撃するという内容は有名ですよね。リカルドも復讐鬼と化し、だまされているとも知れずゴルゴがいると信じて風車小屋へと進みます。その後の彼がどうなったのか、そしてロシア人たちの運命は? スペインに響く銃声、その結末をお見逃しなく。





【今回のプロ&ダンディーな名言】


今回ご紹介するのは、プロ&ダンディーとはちょっと違う、ゴルゴのある一面が垣間見えるこちらの台詞。


「あの女.........セシリアが言っていた.........」「もう少し早くおまえに知りあえていたら......と......」


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17巻の表題作「死を運ぶ者共」のクライマックスのシーン。ゴルゴに憧れつつも、彼の前に同じ殺しのプロとして立ち向かうことになったユースフは、依頼人の恋人・セシリアの写真を密かに手にしており......。


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彼女の仇打ちをユーセフ自らの手で行わせたゴルゴ。一撃でどんな相手でも仕留めることができるゴルゴの実力は、誰しも知るところ。急所を外したのか、外れたのか――。男女の物語の余韻が残るこちらのエピソードも傑作です。ぜひ単行本17巻でお楽しみください。


次回は第18巻「白い巨人」より、お届けします!


(文・加藤真大)

【2019/02/ 9】

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