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祝『ゴルゴ13』連載50周年!【毎週一冊『ゴルゴ13』】このゴルゴがすごい!【第2回】第2巻「檻の中の眠り」

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今年2018年は、さいとう・たかを氏が『ゴルゴ13』の連載を開始した1968年から、ちょうど50周年のアニバーサリーイヤー!!
ずっとファンだった方には、ゴルゴのカッコよさはお馴染みかもしれませんが、名作だとは知っていても、巻数も多いし実は読んだことがない......という方も多いと思います。この50周年をきっかけに、年齢も性別も関係なく人々を魅了する『ゴルゴ13』の魅力や、名エピソード・名ゼリフを、毎週1冊ずつ単行本を読んで紹介していく本企画。


第2回目の「ここがすごい!」ポイントは、ゴルゴのダンディズムとプロの流儀がさく裂する、第2巻「檻の中の眠り」です! 



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SPコミックス『ゴルゴ13』(2)檻の中の眠り (試し読みもできます!)




2018年5月。新社会人や学生の方は、いわゆる「5月病」にかかっているかもしれません。
そうでなくても、現代社会で生きていくのはストレスがたまるし大変です。打破したくてもできない、この状況・現実。いったいどうしたらいいのだろうか!

そんな僕たちの現状を絵にしたら、こんな感じでしょうか。


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『ゴルゴ13』第2巻を開くと出現する、うねる荒波に取り囲まれた絶海の孤島......。
ゴルゴは、アラスカ・ブリストル湾に浮かぶ北刑務所、通称「パンドラの島」に囚われてしまいます。会社や学校の100倍もヤバイ状況かもしれません!

しかし、所長のキッカースや屈強な看守たちに対しても、ひるむようすもなく全く動じないゴルゴ。それどころか自らニヤリと笑いながら挑発して、看守たちをボコボコにしていきます。


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刑務所に入ったばかりの新入りですが、堂々たる風格ですね! 
このゴルゴのように、ネチネチと「ゆとりはこれだから困る!」とか「新入りはこれでもやってろ!」なんていう上司のイヤミに歯向かえれば、なんと気持ちの良い事でしょうか! 


さて、さすがに食堂で大暴れをしたゴルゴは、死刑囚たちの入る特別房へと入れられてしまいます。
そこで「青い目(ブルーアイ)ザラス」と出会い、彼とともに誰も生きて完遂できたものがいない、パンドラの島からの脱獄をはかることに!


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タイミングを見計らい、パイプをよじ登っていく2人ですが、ゴルゴたちは、ある事象のため、ライトに照らされてもバレることなく塀をよじ登ることに成功します。


身体能力も凄まじいゴルゴですが、頭もキレます!
そして、見事に2人は脱獄を完遂するも......! 


「おれの名は......ゴルゴ13......
 おれが相手に名のったのは......今度がはじめてだ......青目ザラス!!」


そう、「檻の中の眠り」のラストで、僕らはゴルゴという男が何者だったのかを、改めて知ることになるのです。


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わずか44ページの短いエピソードの中に、脱出のスリルあり、何事にも動じないゴルゴのカッコよさがあり、ラストの余韻あり――。
『ゴルゴ13』は巻数に関係なく、エピソードごとに読み切りで楽しめるので、まずはこの巻から手に取っても大丈夫ですよ!


【今回のプロ&ダンディーな名言】

「私は生きようが死のうが、どうでもいいんです.........」

飛行機が墜落するやもしれぬ緊急事態の中、ゴルゴの横でそうつぶやく女性。その言葉にゴルゴは、即座にこう返します。

「それはうそだな.........」

驚く女性に対して、さらにゴルゴが言う台詞が、今回の名言!


「死ぬことでいまわしいと思っている世の中と別れ、安らぎを得られるならば......この考えは、生きていて楽しいことがあるならば生きていたい......という欲望の裏がえしだ...きみのは、けっして無感覚になっているのじゃあない......」(第6話『白夜は愛のうめき』より)


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悩めるとき、誰もが思ってしまうことに対して、ゴルゴは見事に心の奥底の願望を、言葉で撃ち抜きます。

太陽のような、燃える命の煌めき――。ゴルゴと女性の結末は、ぜひコミックスで見届けてください!

次回は第3巻「狙撃のGT」より、お届けします!


(文・加藤真大)

【2018/05/19】

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