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魔法が使える書店員? カッター1本で漫画世界をリアルに再現!

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SKE48松井玲奈×『王様達のヴァイキング』×スゴ腕書店員!?
主人公が持つ"パソコン名機"をグラビア撮影用に完全再現!!


「週刊スピリッツ」2月24日発売号に『松井玲奈×王様達のヴァイキング』コラボグラビア登場。その撮影小道具のため、漫画の主人公で"天才ハッカーである是枝一希の愛機"をリアルに再現することになった!



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↑このパソコンを再現するのです!!


『王様達のヴァイキング』(漫画/さだやす ストーリー協力/深見 真)は、他人とのコミュニケーションが苦手な天才ハッカー是枝一希(18歳)が、エンジェル投資家と呼ばれる大金持ちの坂井大輔に見そめられて、新しい仕事を創出していく物語。

SKE48の松井玲奈ちゃんが愛読漫画としてイチオシしているのを始め、大人気を巻き起こしている本作。主人公の是枝君の「唯一の持ち物」が、このラップトップPCなのだ。



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機種はThinkPad X41。作画資料で保管しているPCを使うとして、完全リアル再現プロジェクトの面倒な問題は、PC天板に所狭しと貼られた数々のシール。これを誰がどうやって完全再現するのか? ......頭が痛い。

是枝君が数年間(?)かけて、思いを込めて貼っていったであろう(※あくまでライターの想像です)この数字達、"あっという間"に貼ってくれる奇特な方はどこかにおられないだろうか、と右往左往していたスピリッツ本誌グラビア班。


......いました!!!!!

           

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イケメン!!!!!!


様々な聞き込み調査で「これ以上の適任者なし!」と選ばれし猛者、黄 永昇さん。神保町の三省堂神保町本店6階、コミック売り場のイケメン書店員なのであった。

同じフロアの同僚の証言によると、彼は「ドラえもんである」「魔法が使える」「このカッターがスゴい2014」「カッターを持って生まれてきた男」「腕が8本ある」「いつでも3割増」「三省堂工作部」......などなど、数々の二つ名を持つという。

??????

その実体は、「売り場ディスプレイの天才さん」。

売り場を飾るためのイラストプレートやPOPなどを出版業界用語で「拡材(かくざい)」と呼ぶが、段ボールを与えると、次から次へと美麗かつ派手でインパクトのある「オリジナル拡材」を作ってしまうのだ。



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↑作品例1。POPの字が上手すぎます!!

 


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作品例2。『銀の匙』の校章、右側のまんが手帳ケースも自作!


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↑作品例3。ジッパーまで作っちゃって!!



彼の作業を間近に目にした者の間では、

■仕上がりがあまりにプロ級、「ドラえもん」のポケットから出したようだ!

■目を離すともう完成してるので「魔法が使える」んじゃないか?

■「腕が8本ある」と言いたくなるほど仕事が速い!

■依頼時にイメージしたものより「いつでも3割増」で良いものが完成する!

との噂が。知る人ぞ知る市井のアーティスト!?

さて、そんな黄さんに、是枝パソコンのシール製作を依頼してみた。

我々の注文はいつもより難易度が高いのではないかな、、、、、、?



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いつもの作業場は、店頭の書棚脇。小さな台


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細かい、アール(曲線)を切り出していく

"愛用道具"は刃先30°の「タミヤ クラフトツール 精密カッター」


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こんな細かくて面倒くさそうなのも臆せず突撃!


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約90分でキリヌキ作業終了。続いて、貼り込み作業に移る!


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ガムテープを実際に貼って! 手書き文字も似せて描く!!


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「キリヌキしろ」はシールを貼る時の定規として使用!


 13.jpg「動きに無駄がなく、そして手順が正しい」を目の当たりにしました!


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完成!!!!!!!!


慎重な貼り付けには40分。合計2時間10分で、完成しました!!!!

途中休憩なしの立ちっぱなし作業にも「細かいものだと一気にやっちゃったほうがいいんです。数字自体を切り抜く箇所が大変でしたが、楽しかった。スピリッツ編集部のためにがんばりました!」と、爽やかイケメンスマイルが冴え渡る黄さん。


黄さんが技術を身につけたルーツは、実家が料理店をやっていたから。メニューの文字を見て育つうちに、フォントやロゴの面白さに気づいた。その延長線で「自分のフォントを作ることを夢に」(黄さん)ここ10年はレタリングの勉強を続けているのだそう。

「小学5年生の図工の時間に段ボールで『聖闘士星矢』のドラゴン紫龍のクロス(聖衣)を完全再現して作っていた」という天性の手先の器用さが相まって、ここに拡材アーティストが誕生した!?


書店に勤め出してからは「いかに売り上げをUPするか」にファイトを燃やし、「作品に対する自分の愛を伝えたい」気持ちを高め、「ないなら作っちまえ」の精神と「やるからには完璧に仕上げたい」信念で、数々のディスプレイ拡材を作ってきた。売り場でサイン会が行われる時はスペシャルな装飾を作り、『重版出来!』の時には作者の松田奈緒子さん、『惡の華』の時には押見修造さんが家に持ち帰った、というエピソードまである。


一番嬉しいのは「お客さんが『これ、作ったの?』と言っている声が聴こえてきた時です。心の中で『やったぜ!』と喜んでいます」という彼は、今日も今日とて三省堂神保町本店6階で、棚卸し、あるいは、新たな拡材作りに励んでいるのだった!


最高の仕上がりをありがとう、黄さん! 

スピリッツ編集部一同、心よりお礼を申しあげます。



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さて、完成した「リアル是枝ThinkPad」ですが......、

2月24日発売のスピリッツ本誌巻頭「松井玲奈グラビア」小道具として撮影に使われました! 

そのデキには、玲奈ちゃんも「持って帰りたい!」を連発、撮影は大盛り上がりしました。

1月30発売『王様達のヴァイキング』単行本第3集にあわせ、三省堂神保町本店6階コミックフロアにPCを展示しま(1/30~2/9まで)。そちらもお楽しみに!!

 

viking3_cover_rgb大 『王様達のヴァイキング』第3集、1月30日発売!!

さだやす/ストーリー協力:深見 真

 

 

(取材・執筆:輔老心  担当:スピリッツ編集部 山内菜緒子)

【2014/01/28】

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