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【単行本3集発売中】早見優×吉田豪×加納梨衣『スローモーションをもう一度』スペシャル鼎談レポート(その2)

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※加納先生は顔出しNGのため、お顔は隠させていただいております!


1980年代の歌やアイドルカルチャーが好きな高校生の男女のを描いた胸きゅんラブコメ『スローモーションをもう一度』第2集発売記念スペシャル鼎談が2月7日に新宿ロフトプラスワンにて開催されました。


トークでは早見優氏、プロインタビュアーの吉田豪氏の豪華ゲストに加え、作者の加納梨衣氏を招き80年代をテーマに白熱トーク! 当時の思い出を振り返ったり、加納氏がなぜ80年代をテーマに漫画を描こうと思ったかを赤裸々に語ったりと、この夜限りの貴重なお話が盛りだくさん。


80年代あるある、早見氏の思い出の曲など、あの頃を思いっきり振り返ります!!



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ライブで盛り上がれる曲をやりたかった


加納梨衣(以下、梨) 早見さんの歌ではシングル「PASSION」のB面「XANADU」も大好きなんですよ。もともと歌がうまいと思っていたけれど、この曲で歌い方がロックっぽくなって本格的なスイッチが入った感じ。


早見優(以下、優) 「夏色のナンシー」をキッカケに歌う曲のキーがどんどん高くなって、地声が低いのもあってか声帯と締めて歌ってる感じになるのが嫌で。ディレクターさんと話して、もう少し低めの自分の声に合った歌でいってみよう、となったんです。ちょうどアン・ルイスさんとも仲良くなって、すごく貴重なアドバイスもいただいたりしました。そこからちょっとずつ変わっていったのかも。


吉田豪(以下、豪) ロックっぽいのはもともとやりたかったんですよね?


 ライブでみんなで盛り上がれる曲はずっとやりたかったですね。



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 (『サンシャインメモリー』を読み上げて)「パンクもいいけどソフトロックもグッドですね」って、こんなこという16歳、当時も今も存在しないですよ!


 そんなことも言ってたんだ、もう、恥ずかしい(笑)。読み込んでくださってありがとうございます(笑)。自分では全然覚えてない!


 早見さんが自分のことに興味がなさすぎるんですよ(笑)。さっきも控え室で加納先生に「1番好きなアルバムはこれです」って見せられて「何だっけ」って......。


 もう記憶力が衰えてしまって。結婚以降のことしか記憶がクリアじゃないんですよ。伊代ちゃんだったら記憶力がいいから、私のことも私より覚えてますよ(笑)。



「気軽に付き合わない2人」のお話なら描ける


 加納先生は恋愛モノは苦手だって聞いてたんですけど、なんでこんなにピュアなラブストーリーを描こうと思ったんですか?



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スカイホッピー、遊んではたくさん転んだ人も多いのでは



 どちらかというと最初は「リア充が嫌い」からスタートしてるんですよ。LINEのやりとりがずっと続くのが嫌いで、もっと1人で音楽をかけて聴いたりしろよ! って思いがあるんですよね。描いてみたらピュアなラブストーリーになっていって、今も毎回手探りで描いています。20歳になるまであまり男の人としゃべったこともなくて、家で砂嵐の向こうのAVを見てたんですけど。


 そういう側の人なんですか?


 高校生くらいの子が軽薄なお付き合いをしちゃダメだって未だに思ってます。それで「気軽に付き合わない2人」のお話ならできると思って『スローモーションをもう一度』を描いた感じです。


 加納先生って顔写真を公開してないですよね。ボク、イベントの告知の意味も込めて「加納先生は美人ですよ」ってTwitterでつぶやいたら、路上で30分くらい凍りついてたっておっしゃってましたけど。


 そうなんです......。嬉しくてスクリーンショットも撮って。


 最近は自分が急にオヤジ化してきたからか、こうして目の前に加納先生がいると本当にかわいいなって思うんですよ。今ってネットもあるし相手からの返事ってすぐ返ってくる。私の時代だと、手紙を書いて「今ごろ読んでくれてるのかな......」とか、ああいうトキメキって今は無いと思う。80年代は今と比べると不便なこともたくさんあったけれど、その不便さがいいんですよね。好きな人と長電話したくて10円玉をいっぱいためて公衆電話で話したことも覚えています。


 妄想が膨らみますよね。


 昔のドラマだと「もしもし! もしもし! あっ切れちゃった...」とか、ありましたよね。


 昔みたいなすれ違いのドラマができないですよね。



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なんとポケベルでやりとりする場面も



 当時は何をするのが一番楽しかったですか?


 ばりばりのアイドルだった頃は、食事する時間がなかったのでとにかくごはんを食べるのが幸せでしたね。今みたいにお弁当やケータリングも無くて、コンビニももちろん無かったのでいつもお腹がすいていて。NHKは社食があったので楽しかった。本を読むのも好きでしたよ、赤川次郎さんの小説とか。英語を忘れたくなかったのでシドニィ・シェルダンなどのミステリも読んでました。


 ひとりになれる時間はありました?


 あまり無かったです。常にマネージャーさんとか大人と一緒だったので、もっと同年代の人と過ごしたいと思ったことはあります。アイドルのお仕事って「この歌がヒットしないとレコード会社の人の顔が暗くなる」とか責任感はあるんですけど、たとえば電車に乗る時にどこでお金を払ってどこへ行くとかが全然わからなくて、自分では「私はとても中途半端な人間だ」と、とてもコンプレックスだったですね。大学に入ってようやく同年代の人と一緒に過ごせるようになって楽しかったです。



『スローモーションをもう一度』スペシャル鼎談レポート [その1][その2][その3]



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『スローモーションをもう一度』第3集、好評発売中!!



(取材・構成:川俣綾加)



【2017/05/ 5】

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